HP新規開設

 技術者が自立して仕事をすること、その仕事は安全、環境への社会の要求を十分満たすものであること、これを言い続けるために半年かかってHPの全面改定をしようとしていたまさにそのときに、巨大地震が襲ってきました。


 巨大地震とそれに続く大津波は、膨大な人命と財産を奪い去っただけでなく、原子力発電所破局をもたらしました。福島原発のことについてはいままさに状況が進行中であり、いま軽々にものをいうことができません。ただ、その事態の真っ最中であるにもかかわらず「想定外」を繰り返す無責任な発言をするものは絶対に許せないと思います。


 技術者が社会から期待されていることは、
1)科学技術の危害を抑止する
2)公衆を災害から救う
3)公衆の福利を推進する
の3つです(「大学講義技術者の倫理入門」杉本、高城)。


 科学技術の成果のおかげでこの巨大地震から救われた命はたくさんあったはずだと信じています。しかし、救えなかった命も多数に及んだことも事実です。いまはまずそれらの失われた命に対して頭を垂れ、安らかなることをお祈りします。そして、復興の槌がなるとき、技術者は、もう一度、これまでの仕事を総括し、不足があれば論理的に正しい改善を図らねばなりません。わたしは技術者教育、安全、および倫理規範の面で働きます。